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2007.05.26
親父が亡くなって半年が過ぎましたが、親父の船に乗っていた“クンチャン”が焼酎を片手に親父に会いに来てくれた。 クンチャンも67歳になったそうですが、親父の船で働いていた頃のクンチャンは、若い漁師達の中でも一番力が強く、親父に可愛がられていました。 『今日は親っさんと一緒に酒を飲みたくて、やって来ました!!』と言って、先ずは親父の仏壇に線香を上げて、親父との昔話を色々と語り始めました。 親父の船に乗せてもらったお陰で、どんな船に乗っても、自信があったらしく、67歳になった今年、漁師を辞めて、市の港湾の清掃の仕事を始めたそうです。 その報告をすると同時に、親父と一緒に酒が飲みたかったようでした。 中学を卒業して以来、づっと親父の船に乗り、漁師を続けてきたクンチャンも67歳になり、身体は少し小さくなったように見えましたが、手のひらは分厚く、流石に漁師の手をしていました。 「親父の代わりは出来ないけれど、酒ぐらいなら一緒に飲めるよ!!」と言って、一緒に飲みました。「船に乗っている時は怖い親父だったけれど、酒の飲み方も親っさんに教えてもらったし、色々お世話になった、今こうして生きていられるのは親っさんのお陰で、時々思い出しては一緒に飲みたくなるとよ』と言って、親父の写真を見ながら、涙を浮かべて、グラスを傾けていました。若い頃の写真を持ってきて、あの時はこうだった、と懐かしそうに語り、親父の遺影に語りかけるクンチャンの姿は私がガキの頃に見ていた強く逞しい姿ではなく、優しい親父になった姿でした。 そして気分が良かったのか、かなりの量を飲んで、色々な事を話してくれました。クンチャンは親父が船をおりてから、日本全国、漁師をして廻ってきたみたいで、先月までは北海道でイカ漁に出ていたそうです。 東南アジア諸国にも何度も行って若い頃は派手に飲み歩き、遊びも半端ではなかったそうです。 何時も親父の事が、頭から離れたことはなかったようで、時間があれば時々会いに来てくれていました。 死んでしまった親父と今でも一緒に飲みたいと言って、訪ねて来てくれる人がいるなんて、親父も幸せな人だと思いました。 クンチャン有難う・・・・何時でも親父と一緒に飲んでやってください!! ■
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by shinobueakira
| 2007-05-28 00:04
| 両親の思い出
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Comments(4)
お父様、本当に幸せですね~。
一緒に荒波をかいくぐった絆は 強いですね。 もう半年になるなんて、早いです・・・ ![]()
感動的ですネ。親父さんも喜ばれた事でしょう。先輩の知らない事などもそのクンチャンから聞かれたのではないですか。
ばーびーちゃんへ
昔の義理・人情の世界を見させてもらったような気がします。 男の世界、漁師の気骨を持ち続けているクンチャンの生き方に感動しました。親父に影響を受け、親父をいつまでも大事に思ってくれている人が家族のほかにもいるんだと実感しました。 東シナ海の荒海は男達の絆を強固にさせ、師弟愛を深めさせてくれたのでしょうね。酒を飲みながら何故か涙が滲んでいました。
小政君へ
クンチャンからは、漁労長としての親父の存在感を教えてもらいました。 親父は厳しさの中にも、本当の優しさをもった人だったような気がします。 若い漁師達には親父のような人間でないと人を纏めることは出来なかったのかもしれません。 クンチャンの心の中では、いつまでも親父は生きているようでした。
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