2006.06.15
今朝の毎日新聞の記事で、『自殺対策法成立へ』というものが大きく紙面を賑せていた。 国と自治体、事業主らに、自殺対策の責務を課す自作対策基本法が15日、成立する見通しだ。自殺を個人の問題としてのみ捉えるのではなく、社会的問題と位置づけ、自殺者が8年連続3万人台という異常事態からの脱却を目指す。殆ど手付かずだった自殺者の遺族や自殺未遂者へのケアも盛り込まれ、法制化自体を「自殺に対する国民の見方を変える最大の啓発活動」と評価する声もある。官民連携した対策で、どこまで自殺を抑止できるか。具体的な取り組みが迫られる。 ≪自殺対策基本法案の主な中身≫ 責務 1.国は対策を総合的に策定し実施。 2.自治体は地域に応じた施策を策定し実施。 3.事業主は雇用労働者の心の健康保持を図る。 基本的施策 1.自殺防止の調査研究推進、情報提供。 2.職場や学校、地域で心の健康保つ体制整備。 3.自殺の恐れがある人に必要な医療提供。 4.自殺する危険性が高い人の早期発見体制 5.自殺防止活動を行う民間団体支援 6.自殺未遂者への適切な支援 7.自殺者(未遂も含む)の親族に心のケア 年次報告書提出義務 政府は毎年、対策実施状況を国会に報告。 以上のような内容が記事に記載されているが、こんなことが果たして効果があるのだろうか? 又、昨年4月から実施された「個人情報保護法」という厄介な法律との裏腹な関係になるのではないだろうか?どうやって自殺する危険性、恐れを判断し、公開するのか?個人情報は? 根本的な問題を解決せずに、小手先で事務的に平均寿命世界一の地位を守ろうとしているように思えてならない。本当に自殺に追い込まれていく人のメンタル分析、自殺する真の理由、が何なのか・・・・本当の社会福祉をもっと真剣に考えなければならない。 法制化を加速させたのは10万人を超す人の声だったらしいがその人たちは果たして、上記のような表面上のことを期待していたのだろうか?疑問である。 今何故、都会を離れて、自然を求めて田舎暮らしを望む人が増えているのか?簡単に答えは出ている。金銭至上主義が齎した、心が通わない社会を作り上げてしまったからではないでしょうか?「一億総中流社会」等と言われて未だ何年も経っていないのに、現在は勝ち組、負け組み、総取りする社会、一人の人間が莫大な金銭を独占し、公平さが欠けて来てしまっている、そこから、金銭苦、ストレス、不安・・・自殺の本当の理由はこの国に失望してしまっているのではないだろうか?愛国心?国家の品格?何処に行ってしまったのか日本文化の良さは・・・・
by shinobueakira
| 2006-06-16 00:08
| 貴方ならどうする?
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