2011.08.06
今日は66回目の広島原爆の日です。 広島の原爆の火は今も福岡県の星野村で平和の塔となって燃え続けています! この絵本の主人公・山本達雄さんが守り続けた『原爆の火』は出征する時に山本さんの婆ちゃんが渡してくれた懐炉に原爆の火をつけて貨車に乗ったりバスに乗ったり歩いたりしながら、広島から故郷の星野村の家まで運んできたそうです。 山本さんは囲炉裏にその火を移し「この火ば絶やさんでくれ!」と言って理由も説明しなかったそうです。 この火が原爆の火だとは言えなかったそうです。 その火を見つめていると、その中に恐ろしい地獄の光景や、息を止めて楽にしてやった人たちの事が浮かんできたそうです。 山本さんはじっと火をにらみつけていました。きっと怖い顔をしていたのでしょう。家の人達は遠巻きにしていました。 婆ちゃんだけは、その火を、台所で使ったり、仏壇のお灯明に移したりしてくれていました。 一冊の『原爆の火』と言う絵本に出会ったのは偶然だったのかもしれませんが、何故かこの本には出合うのが当たり前だったような気がしてなりません。 此の山本達雄さんの息子さんが、今星野村で陶芸家として活躍されておられる、山本拓道さんなんです。 山本拓道さんと初めてお会いしたのは、博多祇園山笠でお馴染みの櫛田神社だったのです。 篠笛をやっているご縁で二胡を習っているANさんと知り合い、そのANさんの紹介で星野村の民芸品の催事にお邪魔して色々お話をお聞きしました。 その後、ANさんと一緒に何度か二胡と篠笛の合奏をしたりして、仲良くなり星野村にも何度かお訪ねしました。 今日は広島に原爆が投下されて66年目の夏を迎えていますが、此の原爆の火を絶やさず燃えさせた山本達雄さんの気持ちを日本人は受け継ぐ義務があると思います。 世界で唯一の被爆国である日本人は広島と長崎の悲劇を風化させてはならないんです。 ことしの3.11の東日本大震災によって福島第一原発が事故を起こし、今も見えない放射能の恐怖に脅かされ、食糧に対する汚染や子供達も尿検査の結果では内部被爆していると言うことも判明しています。最終的な核処理の方法も見つからずに、使用済みの燃料棒は未処理のままどうするんでしょうか? 自然界や人間をはじめとする生物と核、銃、覚せい剤などの薬物は相性が悪いものなんです。 今日の広島原爆の日をきっかけに核廃絶の方向へ向かいたいものですね。 星野村の『平和の塔』では今も『原爆の火』は燃え続けています。 今日の篠笛演奏・NO11 武田の子守唄 7本調子
by shinobueakira
| 2011-08-06 22:18
| 篠笛
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